プロに学ぶ!投手球速アップの方法

工藤選手などのプロ野球選手の球速アップの方法を取り入れてスピードが15キロアップしました。

草野球や球児指導に!ピッチャーの球速アップ術!

【工藤の野球のススメ球速アップ PART2

N:野球のススメ 今回のテーマは、球速アップトレーニング。

 

工藤:位置が移動するのを、いかに速く行くか。

 

N:前回教わったのは、軸足から踏み出す足への体重移動を速くするトレーニング。この移動スピードを速くすることが、球速アップにつながるのだ。そして、2回目の今夜は・・・

 

工藤:前回は球速アップ3つのポイントの中から、まずは体重移動というものについて、紹介しましたよね。はい、今回はですね、2つ目のポイント、遠心力について教えたいと思います。

 

N:工藤流球速アップ、3つのポイント。今回は、2つ目のポイント、遠心力について教えてもらおう。

 

工藤:遠心力っていうのはですね、身体を回さない限りボールって投げれませんよね?


三上:あぁ・・・回転させる動きですね。


工藤:その回転っていうのが遠心力、いわゆるモノが回ると外に引っ張られる力が生まれますよね?

 

N:ピッチングにおける遠心力とは、腰を回転することで生まれる、腕が外に引っ張られる力

 

工藤:その遠心力を前に踏み込む力と回る力を利用して、腰を素早く回すことで、大きな遠心力が生まれるわけですよ。そうですよね。


三上:この回転で生み出した遠心力が腕に・・・


工藤:そうですね、最終的には腕にいく。それが速ければ速いほどこの腕のスイング自体が速くなる。だからボール自体も速くなるっていうことですね。


三上:ここもいかに、速い回転、大きな遠心力を作れるかがポイント。


工藤:でも、踏み出す力を、それをプラスして腰の回転により近づけてあげるっていうポイントがうまくできないと、だめなんで。


三上:前回と連動してるんですね。


工藤:そうですね。

 

N:工藤曰く、体重移動のスピードに加え、腰の回転が速くなることで、より大きな遠心力が生まれる。この大きな遠心力によって腕の振りが速くなり、球速アップにつながってくるというのだ。そこで、今回のトレーニングではこんなものを用意。トレーニングでよく使われる、重たいボール。今回は5キロのボールを使用。

 

三上:これは?


工藤:まぁちょっとね、持っていただきましょうか。意外と重いんですけどね。


三上:重たいですね。


工藤:そうなんですよ。重たいボールを使ったほうが、よりその遠心力っていうのを体感できる。と、そういう所があります。


三上:体感するんですね。


工藤:体感した上で、あぁじゃあ遠心力ってどう使えばいいのかという所もですね、ありますので、そこも体感していきながらやったほうが、より投げる時に、まぁ効果として現れやすいんですよ。

 

N:それではさっそく、遠心力を意識した、工藤流球速アップトレーニングをやってみよう。

 

工藤:まずは僕がやってみましょう。いいですか。はい。いきますよ、ちょっとそこに立っていてもらっていいですか?投げます。僕がね。遠心力っていうか、いわゆる足をまず踏み出しました。ここまでは練習しましたよね。その時遠心力っていうのは、自分の体をまっすぐした常態でこのボールをですね、ポンって投げます。


三上:今この回転で投げるってことですね


工藤:そうですね、回転で投げるんですね。遠心力っていうのは回転によって生まれるんで。


三上:ほー。なるほど。こういう動き。


工藤:そうですね。


三上:これで投げる


工藤:投げて見てください。


三上:ほい。あ、ぶれますね。まっすぐいかないですね。


工藤:いかないですね。なぜぶれたんでしょう?


三上:こう、軸がぶれたから・・・


工藤:そうですね。速く回す為には、独楽などであるように軸がしっかりしないとその周りの回転っていうのは速くならないですね。っていうことは、前にしっかり踏み込む練習をしました。その次はこの軸をまっすぐした状態で、ポンっと

 

N:今度は、身体の軸がブレないようにボールを投げること。身体の軸がぶれてしまうと、腰の回転が安定せず、ボールに上手く遠心力を伝えることができないのだ。さらにもう1つ、重要なポイントが。

 

工藤:あんまり、手が離れすぎちゃうと、ボールを投げる時にどうしても遠心力に負けて、中々コントロールがつかないんですね。


三上:なるほど。


工藤:逆に近づけすぎると遠心力が働かないから、そっちまで届かないということになるんで、近づけすぎない、遠すぎない、ちょうど自分で身体を速くまわしたとしても、しっかりコントロールができるようなぐらいの所で投げます。

 

N:ボールを投げる時、身体とボールの距離が遠すぎたり、近すぎたりしては、ダメ!ボールを正しくコントロールできる距離を探すことが重要なのだ。

 

工藤:最初はゆっくり。速くしていく。最初はゆっくり。こうやって回転で投げるんだっていうことを少しずつ体感してほしいんですよ。


三上:これが遠心力なんですね。


工藤:で、今度上手くできるようになったら、段々速めに


三上:おおおお。ボールも速くなってきますね


工藤:速くなってきます。速く。さぁいきましょう。さぁ今度は速く。


三上:この動きが速くなると、遠心力も大きくなるわけですね。


工藤:そうですね。できれば、まぁこの練習をやったらですね、次は必ず逆の動き。
多分逆の動きってそんなに上手くないんですよ。上手くないんですけど、片一方ばかりひねってるよりはまぁそれをある程度戻すと、バランスよく左右使うという意味では、逆側の動きも練習した方がいいです。

 

N:まずは遠心力を使ってボールを投げる感覚を体感することが大事。その感覚がピッチングに生かされることで、腕がより速く、力強く振れるようになり、球速アップにつながってくるのだ。1セット10回から15回。左右バランスよく練習することも忘れずに。