プロから学ぶ投手のスピードアップの方法とコツ
【工藤の野球のススメ 球速アップ PART3】
N:今回のテーマは、球速アップトレーニング前回までは体重移動を速くするトレーニング、そして遠心力で腕の振りを速くするトレーニングを教えてもらいましたが、三回目の今夜は・・・
三上:球速アップがテーマの野球のススメ工藤さん今回のポイントは?
工藤:はい、今回のポイントはですね、3つ目のポイント、てこの原理。これを教えたいと思います。
N:工藤流球速アップ、3つのポイント。今回は3つ目のポイント、てこの原理について教えていただきます。
三上:さぁ工藤さん、球速アップのためにてこの原理を使う・・・一体どこにてこの原理が働くんですか?
工藤:こんなものを用意しました。
三上:はい、これでてこの原理が・・・
工藤:てこの原理というのは、まぁ支点がありますよね。当然力を加えるポイントと、で、ここが作用点。作用点っていうのは、三上君で言うとこの腕。わかります?
ここに、力点になる部分っていうのは、三上くんのフォームからすると何処になるでしょうかね?
例えばこうやってあててみて、これが軸です。軸を作るって話しもしましたよね?
遠心力で。で、ここに作用点があったとしたら、三上君が実際には、ここの力をポンと加えると・・・
三上:腕がポンとでてくると・・・
N:ピッチングにおけるてこの原理とは、支点が身体の回転軸。力点がグローブを持つ手。そして、作用点がボールを持つ手になります。
工藤:例えばこの腕を前にビューって出そうとすると、すごくエネルギーが要りますよね。力もいります。
三上:こっちを意識するわけですね。
工藤:でも、例えばこうしておいて、僕だと右手ですけどこれをポンとひくと勝手に腕が振れちゃうわけですよ。
三上:こっちの動きで腕が振れる。グローブを持ってるほうの手が大事になってくる
工藤:そうなんです。ここの腕をいかにはやくパンと、体重移動する、遠心力で回す、そのときにいかにタイミングよく腕をはやくたたんであげることで、ここのスピードがより速くなるわけですよ。
三上:ここのこの動きがピッチングにおけるてこの原理になってくるんですね。
工藤:なってくるわけですよ
三上:ボールに力が加わって速いボールが投げられる
工藤:だから、体重移動、遠心力、最後にてこの原理という風な順番を作ったのもそのためです。
三上:この様々な力が合わさって速いボールにつながるわけなんですね。
工藤:そうなんですよ、
N:工藤さんによると、身体の軸回転にあわせ、グローブを持つ手を素早くひくことで、てこの原理により、ボールを持つ手が前に早く出てくるようになり、球速アップにつながるというのです。そこで今回、工藤さんが身近にあるこんなものを用意。どこにでもある普通のタオル。
工藤:どんなうちにでもあると思うんですが、このタオルを使った練習法、あのそれを紹介したいという風に思います。
N:それではさっそくてこの原理を意識した工藤流球速アップトレーニングに挑戦
工藤:僕の方に向かってこれから、はい投げますよって形を作っていただいて、それでこれを持っていただきます。それを回しながら、さっきもいったように遠心力使いながら手をきゅっと引きますよね。自分の所に引きこむ。
三上:こっちを?
工藤:もっともっともっと引いてください。グッと先に。はやく。もっと速く。安定させて。はい、僕の力に負けないくらい、、負けないように。引けば勝手に出てくる。あれ?もう終り?
三上:これ結構足に来ますね。この腕の力だけじゃなくて、左足前足がキツイです。
工藤;一番最初にやったゴムのやつは右足でしたよね?
三上:体重移動のときに・・・
工藤:だから、次に投げるっていうときは左足がしっかりしてないと、ここの力も強くひけないでしょ体感するわけですよ。こういうのを。こう巻き込むように。巻き込むようにそうすると、バランスを取るように全部が使われるようになるんで、ここの練習にもなれば、下半身の練習にもなるんで
三上:なるほど・・・
N:ポイントは、踏み出した足の力を利用して内側に巻き込むように腕を引くこと。腕を力強く引くためには重心を低くして下半身を安定させることが重要なんです。てこの原理を意識したこのトレーニング。グローブを素早く引けるようになることで、より速く力強くグローブを引けるようになり、球速アップに近づいて行くのです。1セット15回から20回、徐々にセット数を増やしていってください。
三上:すごい納得しますね。てこの原理、この動きでこんな強い力が生み出されるんだって
工藤:だから、今度は体重移動します、遠心力も働きます。てこの原理の力を使います。この3つが合わさったら、すごい大きな力になると思いません?
三上:僕今速いボールが投げられる気がしてきました。
工藤:あーよかった。
N:次回の野球のススメは
三上:移動、回転、引く
N:球速アップ、いよいよ最終章。果たして、トレーニングの成果は?!
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